大量の汗をかくのもパニック障害の症状?その特徴とは?

大量の汗や冷や汗が出るのも、パニック障害でよくあらわれる症状のひとつです。

パニック障害の症状では、冷や汗程度の汗をかくことが多くなるケースもありますが、特徴的なのは大量の汗。暑さや寒さに関係なく大量の汗をかくことが多くあります。噴き出すような、流れるような(したたるような)汗になることも少なくありません。

運動をした時にかく汗とは違って、脂汗のようなやや不快感を感じる汗であることが多いようです。

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【目次】

特定の人の前で症状が出る

大量の発汗

自分の上司がそばに来ると大量の汗をかく、近所の○○さんがそばに来ると汗が噴き出てくる、といったように、苦手な人など特定の人の前になるとこの症状があらわれるという人が多くいます。

苦手な人ではなくても、ただ人と話しているとダラダラと汗が流れてくることも。「家族やとても仲のよい友達といる時は大丈夫だけど、それ以外の人といるときは汗が出ることが多い」、という人も少なくないでしょう。

汗が出てきたことが気になって、「また汗が出てきた。変に思われちゃうから止まってよ!」と心の中で思えば思うほど汗が止まらなくなってしまう傾向があります。

ましてや、「すごい汗かいてるけど大丈夫?」なんて言われると、余計に汗が止まらなくなってしまうことでしょう。

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特定の場所や状況で汗が出る

特定の場所(状況)にいるときに決まって大量の汗が出てくるのも、パニック障害の特徴的な傾向です。たとえば・・・

  • 会議の前
  • 得意先と商談をしている時
  • 電車の中(特に特急電車など次の停車駅まで時間の長いもの)
  • 歯医者で治療をしている時
  • 美容院で髪をカットしてもらっている時
  • スーパーのレジで並んでいる時
  • 人ごみの中にいる時

このように、緊張する状況であったりすぐにその場から離れにくい状況にいる時に、大量の汗を噴き出すこともあります。そのまま居続けるとさらにパニックになりそうな気がして、歯の治療や髪の毛のカットを途中で切り上げてしまうケースも少なくないでしょう。

レジで大量の発汗

一気に汗が吹き出る、ということはなくても、「レジに並び始めるとじっとりと汗が出てきて、だんだん止まらなくなって、自分の番が来た時にはピークになっていつも恥ずかしい思いをしている」という方も多いのではないでしょうか。

パニック障害であることを知っている家族や仲の良い友達と一緒にいる時は、気持ちも安心していて汗が出ることも少ない。

でも、一人で並んでいる時や、パニック障害であることを知らない友達と一緒にレジに並んでいる時は、気になれば気になるほど汗がどんどん出てきてしまって全然止まらない、という傾向があります。

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予想外の場所で大量の汗が流れ出ることも

このように、特定の人や場所にいる時に大量の汗をかく傾向はありますが、何の前ぶれもなく、まったく予想外の場所で急に大量の汗が流れ出るということもあります。なかには、「朝起きたら汗をびっしょりとかいていた」という人も。

「具体的な何かに緊張して、何かに不安を感じて」というよりは「なんとなく緊張や不安を感じる」ことでどっと汗をかく、といった症状がパニック障害の特徴。朝起きたら汗が、というのも、なにか不安に思うことがあったために、眠っている間に汗をかいていたのかもしれません。

大量の汗以外に、ほかの症状が同時にあらわれる傾向も

大量の汗だけでなく、激しい動悸が起こったり、スーッと血の気が引いてめまいや立ちくらみを起こしたり、手足が震えたりしびれてきたり。

パニック障害では、他の症状が同時にあらわれることも珍しくありません。そのことでさらに不安や緊張が高まって、また大量の汗が噴き出す、という状況になりがちです。

しかし、大量の汗やその他の症状が長い時間続くことはありません。

15分から30分程度でおさまることが多いので「大丈夫。すぐにおさまるから大丈夫。」と言い聞かせて、不安や緊張を増幅させないようにしてください。

その場から離れられるのであれば、症状が軽いうちにその場から離れて気持ちが落ち着くまで待つのがよいでしょう。

その他、パニック発作のさまざまな症状一覧 >>

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」、NHK健康チャンネル「突然、動悸や息苦しさが発作的に始まるパニック症。自分でできる対処法とは

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