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パニック障害の症状

パニック障害の症状には、パニック発作・予期不安・広場恐怖の3つがあります。

おもな症状

パニック発作予期不安広場恐怖

では、このおもな3つの症状について、説明していきます。

1.パニック発作

パニック発作は、実際には危機がせまっていないのに、危機がせまっているかのような恐怖や強い不安を感じる症状のこと。前ぶれもなく突然起こるのが特徴的な点で、ほとんどの場合は場所や状況に関係なく起こります。睡眠中に起こることもあります。

発作には次の3種類があります。

  • 状況依存性パニック発作・・・いつも決まった状況でおこるもの
  • 状況準備性パニック発作・・・決まった状況で必ず起こるとはかぎらないもの
  • 予期しないパニック発作・・・なんのきっかけもなく突然起こるもの

ほとんどの場合は、電車の中や人ごみなどの「場所」や、会議の前などの「時(状況)」とは関係ありません。しかし以前に発作が起こった場所や時(状況)と同じようなシチュエーションになると「また発作が起きたらどうしよう」と強い不安にかられる傾向があります。

さてパニック発作が起こると、動悸、息苦しい、胸の痛み、めまい、大量の汗、吐き気、非現実感、不安感など、体と心にいろいろな症状があらわれます。それらの症状について見ていきましょう。

動悸

動悸

パニック発作の中で最もよくあらわれる症状が「動悸」。

この場合の動悸は、緊張していつもより少しドキドキする、といったレベルではなく、心臓が強くバクバクして、からだ全身にもその鼓動がひびいて心臓が破裂しそうに感じるほど、激しく強い動悸であるのが特徴です。

息ができないように感じたり、苦しくなって立っていられなかったり、めまいがして平衡感覚を失ったり、胸が痛くなったり、吐き気をもよおしたり。

「このまま倒れて心臓が止まってしまうのかしら?」、「わたしはどうなってしまうの?」ととても不安に感じることもあります。

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息苦しい

息苦しい、息切れがする、うまく息が吸えない、という感覚におちいるのも代表的な症状のひとつ。

息がつまったように感じて呼吸がどんどん荒くなる、呼吸困難になって立ちくらみ・めまい・動悸をも起こる、という傾向があります。

息苦しい

息苦しい症状は、ストレスを感じたり緊張するシチュエーションで起こることが多いようです。エレベーターの中、電車の中、会社、美容院、歯医者などですね。もちろんまったく予測できない場所で突然息苦しい思いをすることもあります。

症状があらわれている時はほとんどの場合が筋肉がとても固くなっています。ストレスからくる筋緊張です。特に自律神経が走っている背中(背骨の両側)の筋肉がかたくなっている時に起こりやすい症状です。

逆にリラックスしている時には、息苦しい症状はほとんどあらわれません。

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窒息感、息が吸えない

空気がとざされて息が吸えない、せまい場所に閉じ込められて空気が薄くなっている、と感じることがあります。同時に、胸の圧迫感、動悸、恐怖感、不安感などの症状があらわれることも多くあります。

そして「どうしよう。このままでは窒息してしまう」という不安がさらにパニックを引き起こしてしまいます。必死に息を吸おうとして過呼吸になったり、めまいを起こしたり、不安から手足が震えたり。

実際には酸素が少ない場所にいるわけではなく、ただそう感じているだけ。息も吸えますし窒息もしません。「実際には窒息しないから大丈夫、大丈夫。」と言い聞かせて落ち着くようにしましょう。

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めまい、ふらつき

めまい

パニック障害の場合は、天井や壁がグルグルまわるように感じる回転性めまいよりも、自分の体がフラフラするように感じる「浮動性めまい」が多いようです。

立ちくらみ、気が遠くなる感じ、血の気がスーッと引く、体の力が抜ける感覚、フワフワして地に足がついていない感じ、立っていられない、倒れてしまいそう、といった症状です。

同時に、はげしい動悸、息ができないような息苦しさ、耳鳴り、吐き気、といった症状もあらわれる傾向があります。

ちなみにメニエールの場合は「浮動性めまい」ではなく、天井や壁やまわりの風景がグルグル回っているように感じる「回転性めまい」が起こります。

パニック障害の症状なら数十分でおさまりますが、メニエールの症状の場合は数時間続くこともあります。

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大量の汗

大量の発汗

暑さや寒さに関係なく大量の汗が出ます。噴き出すような汗、流れるような汗になることも少なくありません。

上司の前や近所の○○さんといると汗が噴き出てくる、会議の前や電車の中や美容院で大量の汗をかく、といったように特定の人の前や場所にいるとこの症状があらわれるという人が多くいます。

また何の前ぶれもなく、まったく予想外の場所で急に大量の汗が出ることもあります。

「具体的な緊張・不安」というより「なんとなく緊張や不安を感じて汗をかく」というのが、この症状の特徴。大量の汗で不安になりますが、すぐにおさまりますので心配しないようにしましょう。

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吐き気、お腹の不快感

吐き気

お腹をつかまれているような不快感、違和感、強い吐き気がパニック障害の症状の特徴。実際に吐いてしまうケースもありますが、ほとんどの場合は吐き気だけで実際に吐くことはありません。

吐き気をもよおすタイミングは、空腹時、食事中、食事の後など人それぞれ。一時的に吐き気を感じるケースもあれば、1時間2時間と続くケースもあります。「また吐き気がくるのかしら。」という不安から、一日じゅう吐き気に悩まされている人もいます。

ほとんどの場合は、吐き気を感じてから10分以内にピークの状態になり、それから30分以内にはおさまるのがこの症状の特徴です。

家では大丈夫だけど外食はダメ、家族と一緒は大丈夫だけど会社の人と一緒だとダメ、ということもあります。吐き気が起こっても大丈夫な場所にいる(大丈夫な人たちと一緒にいる)といった安心感が大きく影響しているのでしょう。

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手足が震える

手足が震える、しびれる感じがする、全身が震える、というのも主な症状のひとつ。

からだ全体がガクガクとけいれんする、しびれが全身にひろがる、口の中までしびれて言葉がうまくしゃべれない、体がかたく硬直する、大量の汗が出る、といった症状があらわれるケースもあります。

動悸、過呼吸、体にチカラが入らない感覚、といった症状も同時にあらわれることもあり、それが不安を呼んで、「震えや動悸が止まらなかったらどうなっちゃうの!?」とますます不安が強くなってしまいます。

過呼吸や息苦しさ、動悸などをともなう場合には、パニック障害ではなく「過呼吸症候群」であることもあります。また、手足が震える、しびれる、からだ全体のけいれんといった症状の場合は「てんかん」など他の病気の場合もあります。

まずは一般の内科を受診して、体に異常がなければ心療内科などを受診して、手足の震えの原因が何なのかを診断してもらいましょう。

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胸の痛み、胸の不快感

パニック障害では、胸の痛みや違和感や不快感を感じることがあります。

チクチクした痛みが多いですが、締めつけられるような胸の痛み、鈍痛、ジンジンする、胃痛のようにキリキリと痛い、と感じることもあります。同時に、体から血の気が引いて力が抜ける感覚や、動悸、めまい、どうかなってしまうかもという不安感などにみまわれる傾向があります。

パニック障害の胸痛は1時間以内におさまることがほとんどですが、場合によっては数時間も続くことがあります。

また 「胸の痛み=パニック発作」 ということではありません。

一般内科と心療内科で診断を受けて、心臓の異常ではなくパニック発作からくる胸の痛みであるとわかれば、実際に胸の痛みを感じても余計な不安を感じることなく、「心臓に異常はないから大丈夫。すぐにおさまるわ」と安心できるでしょう。

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感覚が麻痺する、手足がしびれる

麻痺したように感じる、手足がしびれる、うずく、といった症状が出ることがあります。

顔や手足や左半身や右半身が麻痺したり、麻痺したように感覚が鈍くなるもので、息苦しさで動けなくなって不安と恐怖で取り乱してしまうこともありますが、比較的出にくい症状です。また症状が長く続くことはありませんのであまり心配しないでください。

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冷える、のぼせる

手足が冷えたり、ゾクッとする寒気を感じたり、逆に体がほてったり、のぼせたり。

冷える

「頭寒足熱」健康のために良い状態なのですが、パニック障害の冷えの状態は「頭が熱くて足が冷たい」という、頭寒足熱とは真逆の状態。これでは体だけでなく精神的にも大きな負担となってしまいます。

いつも下半身が冷えているということではなく、発作を起こした時や起こしそうな時に急に冷える傾向があります。

また、発作がおさまったからといって、冷えがすぐになくなるとも限りません。強い冷えが続いたままで、お風呂などに入ってもなかなか温まらないこともあります。

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非現実感、離人感

離人感

パニック障害では、現実ではなく夢の中にいるような感覚、雲の上を歩いているようなフワフワした感覚といった「非現実感」を感じることがあります。“ボーッ”としているような状態ですね。

また「離人感」といって、自分が自分でないような感じや、自分だけがまわりから切り離された存在である感じを覚えることもあります。幽体離脱したもう一人の自分が外から自分を見ているような気になることもあります。

非現実感も離人感も一時的なもの。数十分でおさまりますので、落ち着いて少し休むようにしてください。

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発狂するのでは?おかしくなるのでは?という不安感

不安感や恐怖感がとても強く、自分の感情をおさえられなくなって、発狂するのではないか?このままおかしくなってしまうのではないか?と不安を感じる人も多くいます。

パニック障害でなくても、感情をおさえられなくなって激怒したり、物をなげつけたり、ということは誰にでもあるでしょう。

発狂

パニック障害では、知らない間にとんでもないことをしてしまうことはありませんし、発狂することもありません。

自分がどんな状態になってどんな行動をしたのかはちゃんと覚えています。その時の思考もしっかりしています。発狂することはありませんし、ある程度のブレーキは自分でかけていますので、心配なさらないでください。

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次は2つめの症状である「予期不安」についてお伝えします。

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パニック障害を改善する生活

2.予期不安

パニック発作を何度か経験すると、そのときの恐怖が頭にこびりついて、

  • 「また症状が起きるんじゃないか?」
  • 「人前で恥をかいてしまうんじゃないか?」
  • 「死んでしまうのではないか?」

と、不安にさいなまれる状態を予期不安といいます。

失敗したり人前で恥をかいたりすると、誰でも「また同じことをくり返すんじゃないか?」と心配になります。でも予期不安はその心配の度合いがとても強いのです。

予期不安での感情

予期不安では、主に次のような症状(感情)があらわれます。

  • 病気になってしまうかも?
  • 気絶してしまうしまうかも?
  • 死んでしまうかも?
  • 運転中に起きたら、交通事故を起こしてしまうかも?
  • 発作が起きた場所から、すぐに逃げられないのかも?
  • 取り乱したり錯乱して、恥をかいてしまうかも?

予期不安は、パニック発作を起こしてから1ヶ月以上は予期不安が続くケースがほとんど。パニック障害になると不安が強くなりがちですが、症状があらわれても、ある程度対処する時間はあります。過剰に心配しすぎないようにしましょう。

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3.広場恐怖

広場恐怖とは、「以前パニック発作が起きた場所に行くと、またそうなるのでは?」という恐怖から、そのような場所を避けるようになる状態のこと。

広場恐怖を感じるのは、おもに次のような場所です。

広場恐怖
  • バス、電車、満員電車(特に急行など次に降りられる駅までの時間が長いもの)、飛行機、新幹線
  • 高速道路、トンネル、橋の上(特に車を運転中の場合)
  • 人ごみ、混雑した場所
  • 歯科、美容院など、比較的動きにくい場所
  • エレベーター、コンサートホール、映画館(閉鎖された空間)
  • 遠距離の外出など知らない場所への外出中
  • 頼れる人がいない場所(その場所に長い時間い続けること)

パニック障害の人のうち75%の人が広場恐怖を発症しています。これは、パニック障害を発症してから広場恐怖を発症するケースもあれば、その逆もあります。

広場恐怖の症状がひどくなるにつれて行けない場所が増えていき、最終的には、一人ではどこにも行けない状態になってしまいます。そうならないために、症状が軽いうちに家族や友人のサポートをかりて、不安を感じる場所にも無理のない程度で行くようにしましょう。

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