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パニック障害の支持的精神療法の2つの方法とメリット・デメリット

支持的精神療法

支持的精神療法は、心療内科の精神療法で一般的に用いられる治療法のひとつ。その方法は次の2つから構成されていて、これら2つを真摯に取り組むことが大切とされています。

  • 患者さんの心身を、存在から支える方法
  • 患者さんの話すことに耳を傾け、対象者と心を通わせ、共に理解を深める方法

では、支持的精神療法についてわかりやすくお伝えします。

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【目次】

方法(1)患者さんの心身を、存在から支える方法

不安を感じている女性

まず1つめの「患者さんの心身を、存在から支える方法」についてです。こちらは、対象者の要求を100%かなえるという方法ではありません。

パニック障害の方をはじめとした支持的精神療法が必要な方々は、毎日不安と戦っています。

  • わたしの存在意義は何だろう?
  • わたしが今までにやってきたことは何だったんだろう?
  • わたしの将来はどうなるんだろう?

といった不安や悲観する気持ちの中にいます。

支持的精神療法は、このような状態から患者を解き放つための治療。患者を否定するのではなく肯定することからまず始めていきます。

「不安があるんですね」、「今まで頑張ったのはムダだったの?と思うことは私にもありますよ」、「大丈夫ですよ」と、患者さんの思いをありのままに受け止めて、患者さんの存在そのものから認めて支えていくものです。

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2.患者さんに耳を傾け、心を通わせ、共に理解を深める方法

支持的精神療法で患者の話を聞く医師

次に、2つめの「患者さんの話すことに耳を傾け、対象者と心を通わせ、共に理解を深める方法」についてです。

支持的精神療法が必要な患者は、誰かに話を聞いてもらいたいと感じています。と同時に、どうすれば良いのかわからないという不安に駆られている人も多いもの。

そこで、患者の話すことに耳を傾けて、その内容に対して適宜に質問などをして、医師やカウンセラーと患者との相互の理解を深めるというものです。

人は、話を聞くてもらうだけで心がホッとするもの。パニック障害であってもなくても、みな同じではないでしょうか。

わたしの話を一生懸命に聞いてくれる。たわいもない話かもしれないのに、一生懸命聞いてくれる。聞きながらほかのことを考えたり、話の途中で口をはさむこともなく、最後までちゃんと聞いてくれる。それだけで本当にうれしいものです。

  • わたしを大切に思ってくれている。
  • わたしはここにいてもいいんだ。

安心してそう思えるようになります。逆に言えば、普段の生活で自分の話を最後まで一生懸命に聞いてもらえることって、とても少ないのかもしれません。

話をしっかり聞くことそのものが支持的精神療法

医師がただしっかりと話を聞いてくれるだけで、信頼感が増してきます。医師にとっても患者さんのことをよく知ることができるでしょう。

こうして見てみると、支持的精神療法とは、「はい、では今から支持的精神療法を始めますね」といったたぐいのものではなく、普段の診察、普段の会話自体が支持的精神療法となっているといえます。

言いかえれば、普段の診察や会話が支持的精神療法となっている医師と一緒に治療に取り組むことが、早期治療にもっとも欠かせない点ではないでしょうか。

では次に、支持的精神療法のメリットとデメリットについて、紹介します。

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支持的精神療法のメリット

支持的精神療法をおこなう効果としては、現実に即した考えが持てるようになって、治療や薬の摂取などに関しても拒否することなく取り組めるようになることがあげられます。

自分の存在を認めてくれて、自分の話を一生懸命に聞いてくれる医師であれば、信頼度も強くなります。そんな医師のアドバイスなら納得して素直に受け入れられるようになるでしょう。自分の疑問や希望なども遠慮なく伝えられますね。

「この先生に治療してもらって、本当に治るのかしら?」という気持ちで進めていくのと、「この先生なら何でも話せるし私のことを真剣に考えてくれてる」と強い信頼の中で進めていくのとでは、改善の度合いがまったく違ってくるでしょう。

支持的精神療法のデメリット

支持的精神療法を的確におこなった場合のデメリットはほとんどありません。ただ、医師の側がやり方を間違えてしまって望んだ効果が出なかった、というケースも少なくありません。

支持的精神療法は基本的に、医師と患者とで心を通わせて、治療に対しても前向きな考えをもってもらうことが目的。

患者を責めるような質問や意見をしてしまったり、患者と意見が合わないからと邪険にあつかってしまうような医師では、患者は心を開くことも前向きになることもできません。望む効果も出ないでしょう。

「最初の頃はじっくり話を聞いてくれたのに、最近の診察は5分話す程度で終わっちゃう。本気で治す気なんてないんでしょ!」と感じる患者さんがいることも事実。これでは改善は望めません。ほかの医師を探したほうがいいでしょう。

心から話を聞いてくれる医師、共感してくれる医師、理解しようとしてくれる医師と一緒に、支持的精神療法をはじめとした治療に取り組んでいきましょう。

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「ストレスとセルフケア

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