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森田療法とは

森田療法は、日本人の森田正馬さんが考案された治療法です。

精神分析の分野は、アメリカやヨーロッパといった欧米での治療法が多くなっていますが、森田療法は日本が発祥。

森田療法は80年以上も世界的に使用されている治療法で、パニック障害だけでなく、高所恐怖症、強迫神経症、対人不安症などにも効果がある治療法とされています。

「あるがままに生きる」

森田療法の基本に「あるがままに生きる」というものがあります。

この言葉を素直に受け取ると、「自由気ままに生活をする」 とか 「気のおもむくままに行動する」と受け取る人もいるかもしれませんが、そのような意味ではありません。

森田療法での「あるがまま」というのは「目的本位に行動をする」ということ。

目的本位と聞くと難しいと思う人も多いでしょう。では「気分本位」という言葉の反対だと考えたら、わかりやすいのではないでしょうか。

気分ではなく目的

人間の気分というのは、その時の状況に応じて異なってきます。

例えば、夏休みの宿題。

  • 「今は遊びたいから遊んじゃえ!」
  • 「まだまだ日にちはあるから後でやればいいや!」

としているうちに夏休みも残り1週間。あわてて宿題にとりかかって、朝から晩まで宿題に追われた経験、ありませんか?

これは「気分本位」の考え方。宿題をしなければいけないことはわかっているけど、遊びたいから遊ぶ。気分本位ですね。

気分本位と目的本位

森田療法は「気分本位」ではなく「目的本位」。「気分ではなく行動する」です。やる気になったら始めよう、ではなく、とにかく始める、です。やる気を起こすために何をしようか、ではなく、とにかく始める、です。

読書感想文を書くのは気が重いのなら、まずは漢字ドリルでもなんでも始めるのです。

「宿題をやらなければならない」という目的を重視して、その時の気分などは考えずに、「とにかく行動に移す」ということを重要視するのが、森田療法の考え方です。

緊張や不安があってもそれでいい

森田療法では、緊張や不安を 「よし」 としています。

おおぜいの前でスピーチをする、大事な商談でプレゼンをする。緊張するのは当たり前。失敗したらどうしよう、と不安になるのは当たり前です。この時に、

  • なんとか緊張をしずめよう
  • 不安な気持ちをおさえよう

と、がんばればがんばるほど、緊張も不安も強くなっていきます。

森田療法では、その緊張や不安があることは自然なことであって、悪いことでもなんでもない、と考えます。そして緊張や不安(=気分)があっても「それでよし」として、スピーチやプレゼンをしっかりやること(=目的)に集中する、というものです。

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気がかりがあっても、まずは行動

心配ごとがあって、目の前のことが手につかない、という経験はありませんか?

  • せっかくの日曜なのに、明日の会議が心配で子供とのキャッチボールもうわの空
  • 明日の初デートが楽しみで楽しみで、仕事に身がはいらない

こんな時も、森田療法では「気分はそのままで、とにかく行動」です。

会議が心配なのはしかたがないから、その不安をよしとして、キャッチボールに専念する。デートが楽しみなのはしかたがないから、その気持ちをよしとして、しっかりと仕事をする。

これが森田療法での「目的本位」の考え方です。

誰にでもできる森田療法

森田療法のポイントは、「誰にでもできる」ということです。強迫神経症や対人不安症の方でも「気持ちを無視して、やらなければならない」というルールに沿って行動することで、建設的な考えができるようになってきます。

この建設的な考えというのは人生の中で「プラス」となる考え方。これをくりかえしていくことで、パニック障害などの改善にもつながっていくのです。

また、薬物療法と違って薬を使用しないので、薬アレルギーがある人や妊娠中の人にも安心して治療できるのが、森田療法のメリットでもあります。

パニック障害ではなくても、緊張したり不安になったり気がかりがあったり、というのは普通のこと。でもそのたびに不安や気がかりばかりにとらわれていては、気分がふさいでしまいますし、楽しい時間が過ごせません。

不安があろうが、緊張があろうが、気がかりがあろうが、キャッチボールをする時はキャッチボールをする。仕事をする時は仕事をする。

気分が乗らないから・・・というのはダメ。気分がどうあれとにかく行動する。

この習慣を身につければ、精神的なストレスも軽くなりますし、いろんなものごとが進んでいくのではないでしょうか。

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パニック障害を改善する生活

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