胸痛や胸の不快感の原因はパニック障害?その症状と特徴とは?
胸痛や胸の不快感・違和感も、パニック障害の症状のひとつです。
パニック障害からくる胸痛や胸の不快感って具体的にはどんな症状なの? どのくらいの時間でおさまるの? ほかに胸痛の原因となるものは何? などについて、わかりやすくお伝えします。
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【目次】
パニック障害からくる胸痛や胸の不快感の症状とは?
パニック障害では、胸に痛みを感じたり、違和感や不快感を感じることがあります。珍しい症状でもありません。
症状としては、
- チクチクと痛む
- 締めつけられるような胸の痛み
- 鈍痛
- 胸がジンジンする
- 胃が痛いときのようなキリキリとした痛み
なかでもチクチク痛むという場合が多いようです。
胸痛と同時に起こりがちな症状
また胸痛と同時に、
- 体から血の気がスーッと引いて力が抜ける感じがする
- 心拍数が早くなって心臓がバクバクとはげしく波打つように感じる
- めまいや立ちくらみを感じて、体がフラフラする
- 息苦しくなって、息ができない感覚
- のどがしめつけられるような違和感
- のどに物がつっかえているような感覚
- 吐き気
- 自分がどうかなってしまうんじゃないかという強い不安感
といった症状もあらわれる傾向があります。
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症状がおさまるまでどのくらい時間がかかる?
パニック障害の胸痛は、1時間以内におさまることがほとんど。とはいえ個人差がありますので、人によっては数時間も続くことがあります。また、いつもはすぐにおさまる人でも、「今日は1時間以上も胸痛が続いているわ」 という場合もあります。
胸痛の起きやすいのは、その場からすぐに離れられない状況にいる時。たとえば、次のような場所(状況)があげられます。
- 電車に乗っている時(特に各駅停車よりも急行や特急など)
- 電車に乗っていて、車両故障などで電車が止まって運転再開を待っている時
- 飛行機の中
- 高速道路を走っている車の中
- 車に乗っていて少し長いトンネルに入った時
- エレベーターの中
- 映画館
- 歯医者
- 美容院
- ネイルサロン
さて、胸痛はパニック障害でなくても起こります。どんな場合に胸痛が起こるのでしょうか?
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胸痛が起こるそのほかの原因とは?
胸痛=パニック障害、ということではありません。ほかのことが原因となって胸痛が起こることももちろんあります。
胸痛は、狭心症や心筋梗塞など、とても大きな病気の場合にもその症状として起こります。痛みの感じ方というのは個人差が大きいですから、自分の胸痛がさきほど紹介した痛みと似ているからといって、パニック障害だと決めつけないでください。
逆に、検査をせずに「上記の症状とは似ているけど、もし心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気からくる胸痛だったらどうしよう?」、「心臓発作なんかが起こったらどうしよう?」といった心配をし続けるのも良くありません。
発作による胸痛や動悸が起こっている時に「私はどうなっちゃうの?」とどんどん不安が強くなって、さらにパニック発作がひどくなってしまうこともあります。
まずは一般内科で心臓に異常がないかどうか検査をしてもらいましょう。そして異常がなければ、一般内科の医師のアドバイスのもと、心療内科で診断を受けるのも良いのではないでしょうか。
心臓には異常はなく、パニック障害からくる胸の痛みであることがわかれば、実際に胸痛を感じても余計な不安を感じることはありませんよね。「パニック障害の胸痛だから大丈夫。すぐにおさまるわ。」と言い聞かせて、落ち着きやすくなるのではないでしょうか。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」
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