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パニック障害とてんかんはどう違う?特有の症状や発作の時間など
パニック障害とてんかんもよく似ている病気ですが、本当はまったく別の病気です。
症状の面でよく似ている部分もありますが、てんかん特有の症状があったり、発作が続く時間の長さが違ったり、発作の間の皮膚感覚などで違いを見分けることができます。
そこでパニック障害とてんかんの共通する部分や違いについて、わかりやすくお伝えします。
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【目次】
記憶や意識が飛んでしまうことがある?ない?
発作の時に意識が飛んでしまうことがあるかどうかで、区別することができます。
パニック障害
意識はあります。呼吸が苦しくなって 「もうこのまま息ができなくなってしまう!」 と思ったり、「このまま気を失ってしまうの?」 などと思うことはあります。
でも、実際に意識を失ったり、失神したりすることはありません。
てんかん
一時的に意識を失っている場合があります。ただ、意識が飛ぶのはほんの数分間だけなので、自分でも意識を失っていることに気づいていないことがあります。
てんかんの発作が起こっている間(長くても5分程度)は意識を失っているケースが多いです。発作の前に感じる 「前駆症状(不安感や意識が遠のいていく感覚)」 を覚えているので、「発作が起こったんだな」 と自覚するのです。
いきなり歩き出したりする?しない?
これも発作の時の話になります。徘徊自動症というものです。
パニック障害
発作で呼吸が苦しくなったりすることはあるものの、いきなり歩き出すことはありません。
てんかん
あります。徘徊自動症はてんかんの症状の一つです。本人は意識のないままに、あちこちへと歩き回ることがあります。
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発作の時間が長い?短い?
発作が続く時間の長さによっても、区別することができます。
パニック障害
数分から1時間くらいの間、発作が続きます。30分ほど続くことが多いようです。
てんかん
1分から2分で発作がおさまることが多く、長くても5分くらいでおさまるケースがほとんどです。
熱い冷たいなどの感覚があるかないか
発作時のことです。発作が起きている間でも、熱いか冷たいかなどの皮膚感覚があるかないか、によって区別できます。
パニック障害
あります。発作が起きていても、熱ければ熱いと感じますし、冷たければ冷たいときちんと感じます。
てんかん
ありません。発作が起きている間は、まったく感覚がない状態になります。ですので、火を使って料理をしていたり、アイロンがけをしている時に発作が起こると、やけどなどのケガをする可能性があります。火を使ったりアイロンがけをするときは家族が一緒にいるように、と医師からアドバイスを受けます。
脳波の異常がある?ない?
パニック障害
ありません。パニック障害は脳自体の異常によって起こる病気ではありませんので、脳波に異常が出ることはありません。
てんかん
あります。てんかんの場合は脳波に特徴があるので、パニック障害かてんかんか分からない場合は、脳波の検査をすることでどちらなのかを見分けることができます。
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前駆症状が似ている
「前駆症状」とは、発作が起こる直前に感じる症状のこと。
パニック障害もてんかんも、発作が起こる直前の前駆症状がとても似ています。それは「強い不安や恐怖を感じる」ということ。てんかんの場合には「意識が遠のいていく感覚」もあります。
発作前に強い不安・恐怖を感じるという点だけで、「パニック障害である」と診断されてしまうケースがあります(医師側も患者さん自身も)。
なので病院で初めての診察の時に、発作が起きる直前に襲ってくる不安・恐怖のことを話すことで、くわしい検査もされずに 『パニック障害ですね』 と決めつけられてしまうことも大いにあり得ます。
※一応検査しましょう、と言ってくれる病院も多いですが、そうでないところもあるんです。
もしも発作が起きている時に意識がなかったり(本人は意識をなくしていることに気づいていなことがほとんど。そばにいる家族や友達が気づいてあげましょう。)、発作が続く時間が短かい、といった点があるのなら、てんかんの可能性も十分にあります。脳波の検査をしてもらうようにしましょう。
以上、てんかんとの違いをご紹介しました。ともかく自分で判断することなく、専門医の診断を受けましょう。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」、NHK健康チャンネル「突然、動悸や息苦しさが発作的に始まるパニック症。自分でできる対処法とは」
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