パニック障害

パニック障害と不安障害との違い

もともとは、パニック障害も不安障害も「不安神経症」と呼ばれるひとつの病気でした。その不安神経症を、1980年、米国精神医学会の診断基準によって、パニック障害と不安障害の2つに分類したのです。

不安障害とパニック障害

現在では、心の病(精神疾患)のひとつに「不安障害」があり、その「不安障害」の中に「パニック障害」がある、という位置づけで考えられています。

パニック障害と不安障害との区別がよくわからない人は多いのではないでしょうか。そこで、この2つの違いについてお伝えします。

【目次】

パニック障害と診断される基準とは?

まずは、パニック障害と診断するための判断基準についてです。どのような心身の状態だとパニック障害と診断されるのでしょうか?

診断が難しいパニック障害

パニック障害は診断が難しい病気。最初の診察時に症状などを聞いてすぐに判断できるものではないでしょう。その診断も慎重に注意深くおこなわれます。

パニック発作が繰り返しおこっているのか、予期不安があるのか、広場恐怖についてはどうか、体には異常がないか、などいろんな方面から注意深く観察がおこなわれたうえで、診断されるものではないでしょうか。

ひとつの目安としてのガイドライン

次のガイドラインとなる13の症状のうち4つ以上当てはまっているかどうか、もパニック障害かどうかを診断する上でのひとつの判断基準となっています。

ガイドラインとなっている13の症状

  • 動悸がする
  • 胸が痛い
  • 息苦しく、呼吸がしづらい
  • 汗が異常に出る
  • 震える
  • 窒息するような感じがする
  • めまいがしたり、ふらついてしまったりする
  • お腹のあたりが不快な感じがする
  • 現実にいるような感覚がなく、夢を見ているような感覚になる
  • 気が狂ってしまうのではと思うくらい、自分の気持ちのコントロールが不可能になる
  • 死に対する恐怖が強い
  • しびれるような感覚がする
  • 異常に熱いと感じたり冷たいと感じたりする

これらの症状の中で、どれか4つ以上に当てはまると、パニック障害の可能性があると考えられることになります。

では、4つ未満の場合はどうなのでしょうか?

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全般性不安障害とは?

上記のガイドラインとなる13項目のうち、3項目までしか当てはまらない場合は、「パニック障害ではなく全般性不安障害の可能性がある」と考えられることになります。

わかりやすく言うと「パニック障害に近いですが、パニック障害とまではいきません。」という状態ですね。

不安はあれど強い発作は少ない全般性不安障害

全般性不安障害の場合は、言いようのない不安が常につきまとっている状態。

不安

誰でも心配ごとはありますよね?受験に失敗したらどうしよう。明日の朝早いけど電車に間に合うように起きれるかなぁ。洗濯物を干して出かけたけど雨が降らないかしら。そんな心配事は珍しいことではありません。

でも、明日乗る電車が脱線事故を起こしたらどうしよう。ベランダに干した布団が落ちて交通事故を引きこしたらどうしよう。という心配になるとちょっと行き過ぎ。

普通なら「する必要のない心配」について「いつもいつも不安」に感じて「生活に支障をきたす」ような状態が、全般性不安障害といってもいいのでしょう。

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全般性不安障害の症状

全般性不安障害では、いつも感じる不安によって、筋肉が緊張したり、そわそわして集中力に欠けたり、ということが起こります。

慢性的な不安や緊張でずっと張り詰めていることで、疲れやすい、倦怠感、肩こり、頭痛、動悸、多汗、口が渇く、といった体の症状があらわれる傾向があります。自律神経失調症と似ている症状ですね。

また、夜にもその不安からなかなか寝つけなかったり、眠っていても急に不安になって目が覚めてそれから眠れないなど、睡眠障害になるケースもあります。

とはいえ、パニック障害の場合に起こるような強い発作は起こりにくいと言えるでしょう。

いつも感じる不安によって、仕事や家事や育児など本来やるべきことがスムーズに進まない状態になる全般性不安障害。それが頭ではわかっていても、その不安に感じる感情を自分でコントロールできなくなってしまうのです。

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全般性不安障害ではない場合は?

注意していただきたいのが、パニック障害の症状として挙げられる上記の13の症状のうち、当てはまる項目が4つ未満の人すべてが全般的不安障害だというわけではない、ということです。

うつ病の時も上記のような症状が出ることもありますし、そのほかの病気の場合もあるでしょう。ですので、「4つ未満だったから、私は全般性不安障害なのね」と自分で勝手に判断するのではなく、専門の医師による診察を受けて判断するようにしましょう。

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