めまいやふらつきの原因はパニック障害?その特徴と対処法とは?
めまいや体のふらつきも、パニック障害の代表的な症状のひとつです。同時に、動悸、吐き気、息苦しい、耳鳴りがする、といったほかの症状があらわれる傾向があります。
どのようなめまいなの? どんな時に起こりやすいの? メニエールとはどう違うの? 対処法は? などについて紹介します。
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【目次】
パニック障害からくるめまいの症状とは?
パニック障害でのめまいは、天井や壁がグルグルまわるように感じる回転性めまいよりも、自分の体がフラフラするように感じる「浮動性めまい」が多いようです。具体的にどのような状態かというと……
- フワフワして地に足がついていない感じがする
- 血の気がスーッと引いていく
- 気が遠くなるように感じる
- 意識が遠のいていくように感じる
- 体の力が抜けるような感覚がする
- 立っていられない、倒れてしまいそう
- 座っていても前後左右にフラフラする
- 立ちくらみがする
- 目の前が真っ暗になって何も見えなくなる
さらにひどい場合にはフラフラするだけでなく、実際に気を失ってしまうこともあります。
めまいの程度も人それぞれ。「軽いめまいを感じる程度で立っていられないほどではない」という人もいれば、「目の前が真っ暗になって座っていることすらできない」という人もいます。
めまいと同時に、はげしい動悸、耳鳴り、息苦しい、吐き気、血の気が引いて冷たくなる、といった症状があらわれる場合もあります。
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どんな時に起こりやすいの?
パニック障害のめまいが起こりやすいのは、どんな状況にいる時でしょうか?
基本的に「場所や状況との因果関係はない」といわれていますが、実際の傾向としては、
- 満員電車のなか
- 人ごみ
- 会議室での会議中
- 美容院やネイルサロンなど
- 映画館
といったように、閉ざされた場所だったり、自分の意思ですぐには動けない状況でめまいが起こることが多いようです。
電車も、すいている時間なら平気だけどラッシュ時に乗るとめまいが起こる、各駅停車なら平気だけど特急はダメ、乗っているのは平気だけど人身事故などで電車が止まって運行再開を待っている時はダメ、といったことがあります。
さて、めまいといえばメニエールをイメージする方も多いでしょう。そこで次は、パニック障害とメニエールの違いについてお伝えします。
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メニエールとの違いは?
めまいや耳鳴りなどの症状はメニエール病と似ています。その違いとは何でしょうか?
(1)症状の違い
メニエール病の3大症状は「めまい・難聴・耳鳴り」の3つ。まず突然めまいが起こり、病状が進行するにしたがって難聴や耳鳴りが起こります。
これに対してパニック障害の場合は、めまいと同時に動悸や息苦しさや吐き気など、メニエール病にはない症状があらわれます。
めまいの症状だけを比べてみても……
- メニエール病 = 天井や壁がグルグルまわるような回転性めまい
- パニック障害 = 自分の体がフラフラするような浮動性めまい
という違いがあります。
メニエール病では、突発的に回転性めまいが起こります。
自分はじっと立っていたり座っているのに、天井や壁やまわりの風景がグルグル回っているように感じるめまいです。数十分でおさまる時もあれば数時間続くこともあります。
くり返し起こることが多く、毎日めまいが起こる場合もあれば、3日に1回、一週間に1回、年に数回、といった場合もあります。
パニック障害のめまいは、数十分ほどでおさまるケースがほとんど。数時間も続くことはまずありません。
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(2)原因の違い
メニエール病の原因は、内耳の「内リンパ水腫」だとされています。
内耳の中を満たしているリンパ液が増えすぎて内耳が膨張して、神経を圧迫していることが原因と考えられています。つまり「耳鼻科での検査で異常が見つかる」ものです。
これに対して、パニック障害は耳には異常がありません。脳の神経伝達物質やストレスなどが原因と考えられています。つまり「耳鼻科で検査をしても異常は見つからない」のです。
めまいが起こった時の対処法は?
めまいや体のふらつきを感じたら、動きまわらずに休みましょう。
外出先などでは、その場から立ち去りたい気持ちになるかもしれませんが、無理に動くと立ちくらみなどで倒れてしまうこともあります。近くで座ったり横になれるようなら横になって休みましょう。
車を運転している時は、近くの安全な場所にすぐに止めて休んでください。めまいは30分程度でおさまることが多いので、その場からあまり動きまわらずに休むことが大切です。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」、NHK健康チャンネル「突然、動悸や息苦しさが発作的に始まるパニック症。自分でできる対処法とは」
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