乳酸はパニック障害の原因?その影響と3つの対処法とは?
乳酸は疲労物質のひとつ。乳酸という言葉をご存じのかたも多いでしょう。特に運動している方などは、運動しながらも乳酸をためないような体の動かし方に気をつけていることでしょう。
そんな乳酸もパニック障害の原因のひとつだといわれています。
そこで、乳酸がたまるのはどんな時?乳酸がどう影響しているの?ためないようにするためにはどうしたら?についてお伝えします。
※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。
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【目次】
乳酸が蓄積するのはどんな時?
乳酸は、体が疲れて筋肉が固くなって、血行が悪くなった時に蓄積していきます。
また、ストレスや緊張することが多い毎日を過ごしている人は、自律神経のバランスが乱れています(交感神経が優位の毎日)。慢性的に筋肉が固くなっているので、乳酸がたまりやすくなっています。
強い疲労や過労などで体が疲れた時に、乳酸が大量に発生。パニック障害の人は、この乳酸が蓄積しやすい体質であるといわれています。
はっきりとした原因は不明ですが、この乳酸という疲労物質が大きく影響しているのではないか、と考えられています。
乳酸がどう影響しているの?
乳酸がどのように影響しているのか、についてはいろいろな考え方があります。
ひとつには、血液中の乳酸の濃度が高くなることで、パニック発作が引き起こされるのではないか、という説。
もうひとつには、乳酸が脳の中に入って二酸化炭素へと変化して、その二酸化炭素が脳幹へはたらきかけることで、「体の危機だ」と勘違いしてパニック発作が起こるのではないか、という説もあります。
では、乳酸をためないためには、普段の生活でどうしたらよいのでしょうか?
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乳酸をためないようにするには?
では、普段の生活で乳酸をためない方法、乳酸を効果的に出す方法をお伝えします。
適度な運動を心がけよう
乳酸は筋肉が固くなってしまった時に蓄積します。デスクワークが中心の人などは体を動かすことが少ないでしょうから、運動不足によって乳酸が蓄積してしまいがち。
そこで、適度に軽い運動をすることがとても効果的です。
運動をすると乳酸が蓄積しますが、同時に乳酸を体から出す機能もアップします。ぜひ毎日の生活の中に取り入れてみましょう。
激しい運動をする必要もありませんし、長時間する必要もありません。「体を動かすのは気持ちがいいなぁ」と感じる程度がいいと思います。
- 30分程度のウォーキングをする
- ジョギングをする
- 泳ぐ
といった有酸素運動がおすすめ。運動の時間がとれない人は、
- 一駅手前で降りて歩いて帰る
- 駅までバスに乗らずに歩いてみる
- エスカレーターをやめて階段を使う
といった方法で、ふだんの行動を軽い運動にチェンジしてみてはいかがでしょうか?
30分はやく起きる必要もありませんし、ジョギングシューズを買う必要もありません。今日から、明日から、すぐにできる方法ですね。
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栄養をしっかり摂ろう
とても基本的なことですが、栄養をしっかりと摂ることももちろん大切。特にクエン酸は乳酸を分解するはたらきの高い効果的な食品です。
クエン酸の多い食べ物は、
- かんきつ類の果物(レモン、オレンジ、ミカン、グレープフルーツなど)
- パイナップル
- キウイ
- 梅
- トマト
- お酢
薬局でも粉末のクエン酸が売られていますので、クエン酸の飲み物を手軽につくることもできますね。これらの食べ物を食事に取り入れることで、乳酸をためてしまう前に分解して体から出しましょう。
入浴でしっかり体をほぐそう
お風呂は固くなった筋肉をほぐすのにとても効果的。熱すぎず心地よいと感じる温度の湯船にゆったりつかれば、副交感神経が優位に。筋肉がほぐれて血行もよくなって、乳酸などの疲労物質や老廃物が排出されやすくなります。
お湯の温度の目安は体温プラス4℃。とはいえ自分が心地よい気分でゆったりと入れる温度が一番です。
湯船につかる時間も長ければ長いほどいいのですが、これも基準は「心地よいかどうか」。
無理して長い時間つかるのは逆効果。のぼせるほどになると今度は交感神経が優位に切りかわってしまって、せっかくほぐれた筋肉がまた固くなってしまいます。
シャワーNG。交感神経が優位になるので筋肉がかたくなって乳酸が排出されにくくなります。湯船にゆったりつかって心も体もほぐしてください。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、「ストレスと食生活」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」
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