低血糖とパニック障害はどう違う?原因・症状・低血糖への対策とは
パニック障害と低血糖、つまり、血糖値が低いことは関係が深いといわれています。
そこで、そもそも低血糖とはどんな状態なのか? パニック障害とどう関係しているの? その対策は? などについてお伝えします。
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【目次】
低血糖とはどんな状態?
低血糖とは、血液の中にあるブドウ糖が少なくなった状態のこと。
お菓子を食べたり炭酸飲料などを飲んだりする
→ 急激に血糖値が上がる
→ 膵臓(すいぞう)が危険を感じる
→ 膵臓(すいぞう)がインスリンを分泌する
→ 血糖値を下げすぎてしまう
これが低血糖の状態です。
血糖値が低くなると、慢性的なエネルギー不足の状態となります。その影響を1番強く受けるのが脳。
脳は全身に神経伝達をおこなう場所。そこが打撃を受けてしまうと、脳のはたらきが悪くなってしまうので、倦怠感・だるさ・手足のふるえ、といった症状があらわれてきます。
お菓子や炭水化物を食べすぎ以外の原因としては、
- 食事のバランスが悪い
- 激しい運動をした
- アルコールを大量に飲みすぎた
などが考えられます。ちなみに症状がひどい場合には、ブドウ糖の静脈内投与などの治療をする必要があります。楽観視できないのが低血糖です。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「血糖値」
原因が違う
ただ、この2つ、原因が違います。
パニック発作は原因が明確ではないものの、神経伝達物質の異常やストレスによる交感神経の緊張、カフェインの摂りすぎなどがおもな原因と考えられています。
一方、低血糖の症状は白砂糖など精製された単糖類を摂りすぎたことが原因で起こると言われています。
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パニック障害と低血糖の関係とは
白砂糖などを摂取しすぎることで起こることもある低血糖。原材料に白砂糖を使っているお菓子やケーキを食べ過ぎたり、炭酸飲料などの清涼飲料水を飲みすぎたりすると、低血糖になりやすくなります。
イライラしたり、落ち着かなくなったり、不安になったり、といった症状は、低血糖が原因で起こることのある症状。低血糖の症状はパニック障害ととてもよく似ているので、「パニック障害の症状が出てしまった」と思われることもしばしばあります。
低血糖であらわれるおもな症状
ちなみに、低血糖の場合にあらわれるおもな症状はこちら。
- 汗が異常に出る
- 手足や体の震えが止まらない
- 不安で不安でどうしようもなくなる
- 動悸や息切れがする
- 唇が乾燥する
よく似ていることがおわかりいただけると思います。
このようによく似ている低血糖の症状が出ることで、「パニック発作が出た」 と勘違いしてしまって、さらに不安が増幅。そしてパニック障害が悪化してしまう、ということも十分ありえるのです。
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低血糖にならないための対策とは?
低血糖の対策は、甘いものを食べ過ぎないことが大切。
また、血糖値を急激に下げてしまう白い食べ物(白いご飯、白いパン、白砂糖など)を避けるのも効果的です。
- 白米の代わりに、玄米や胚芽米を食べる
- 白いパンの代わりに、全粒粉のパンを食べる
- 白砂糖の代わりに、てんさい糖を使う
といった方法がおすすめ。精製されていないものは、体のなかでゆっくりと吸収されます。急激に血糖値が上がることがなくなるので、炭水化物のなかでもこのような玄米や全粒粉のパンなどを選びましょう。
玄米は発芽させてから
玄米を食べる時は「発芽させてから」食べましょう。発芽していない状態の玄米には、体の細胞を傷つけたりエネルギー生成をジャマする成分があります。発芽することでその成分が悪さをしなくなるので、必ず発芽させることが必要です。
スーパーなどで販売されている「発芽玄米」もちょっと疑問。発芽はしていてもこれ以上成長しない玄米(=もう生きていない玄米)が少なくありません。発芽した後にまた乾燥させた「発芽玄米」は、先述のあの成分が体に悪さをします。
やはり、自宅で発芽させてから炊飯するのが安心で効果的。便利な炊飯器もありますし、お水に24時間(目安です)つけてから炊飯するなどの方法もあります。ぜひ調べて試してみてくださいね。
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玄米のかわりに「ぬか」も
玄米が苦手な人には 「ぬか」 がおすすめ。ぬかは玄米を精米するときに出るもの。「玄米」-「ぬか」=「白米」ということですね。
玄米の栄養素の95%は「ぬか」に含まれている、とも。
玄米を販売しているお米屋さんに行けば、精米した時に「ぬか」をもらえるでしょう。ぬかにもやはり「体に悪さをする成分」があるので、乾煎り(からいり)してから食べることが大事。
フライパンにぬかだけを入れて、中火で5分から10分、焦がさないようにかき混ぜながら煎るだけでOK。すこしキツネ色になるくらいで大丈夫でしょう。冷蔵庫や冷凍庫で保存できます。
お味噌汁に入れたり、カレーやシチューに入れたり、ヨーグルトと混ぜたり。お好み焼きに混ぜてもいいですね。おいしく手軽に食べられて、ビタミンもミネラルも食物繊維も豊富。血糖値が上がるのをおさえてくれます。
甘い物が食べたい時は……
とはいっても、どうしても甘いものが食べたい時もありますよね?甘いものを一生懸命に我慢するあまり、ストレスが大きくなってしまうのも良くありません。
必死に我慢するのではなく、少しだけなら大丈夫、と思って食べましょう。
甘いものを食べると気持ちがホッとするもの。この満足感やリラックスもプラスにはたらきます。食べる量をひかえめにしたり、甘さひかえめなスイーツを選んで、ほどほどに楽しみましょう。
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