パニック障害になりやすい人とは?性別・年代・6つの性格など
パニック障害の原因は明らかにはなっていません。過労、神経伝達物質の異常、カフェインなどがおもな原因と考えられていますが、なかでも精神的なストレスが大きな原因と考えられています。
このため、身体的な特徴から「なりやすい人」というのはいないようですが、年代、性別、そして性格的な特徴によって「なりやすい人」というのはいます。
そこで、どのような人がパニック障害になりやすいのか、その傾向をお伝えします。
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【目次】
パニック障害になりやすい年代と性別
まず年代別に見てみると、発症するのは30代の人が一番多く、次に20代の人となっています。性別では、女性のほうが男性の約3倍もなりやすいといわれています。
つまり、20代から30代の比較的若い年代の女性がなりやすい病気であるといえます。
パニック障害になりやすい6つの性格
次は、パニック障害になりやすい6つの性格とはどのようなものか、についてお伝えします。
- 真面目な人
- 完璧主義の人
- 神経質な人
- 心配性、ささいなことでもクヨクヨする人
- がんばり屋さん、他人に頼めない人
- その他、パニック障害になりやすい性格
ではそれぞれの性格について少しくわしくお伝えします。
1.真面目な人
性格としては、まずは真面目な人。
真面目で責任感の強い性格の人は、まわりの人に気をつかいます。不満があってもそれを口に出すことはあまりありません。
まわりがいい加減であっても自分だけはきちんとこなそうとするあまり、まわりの尻ぬぐいをすることになって、ストレスがどんどんたまってしまいます。
そのストレスが限界をこえて爆発した時に、パニック障害やうつ病といった心の病気になりやすいのです。
2.完璧主義の人
完璧主義の人もパニック障害になりやすい傾向があります。
仕事であれ家事であれ完璧にこなそうとするので、ひとつひとつのことに時間がかかります。会社を出る時間が遅くなる、家事を終えて眠る時間が遅くなる、自分の時間がどんどん削られていく……。
しかもそのことに対して、誰からも評価されない、認めてもらえない、褒められたりねぎらってもらえない、となるとストレスがどんどんたまっていって、その結果、発症してしまうことがあります。
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3.神経質な人
潔癖症であったり細かいことにこだわる人など、一般的に「神経質だ」と思われている人もパニック障害になりやすい傾向があります。
仕事でも家事でも趣味でも、一人で完結する分にはこだわりがあってもいいでしょう。しかし、まわりの人が介在してくるとそうもいきません。
家事にしても、細かいところまできっちりやっているのに、それを夫(妻)や子供からほめられなかったり、「細かすぎるんだよ!」などと言われようものなら、ストレスもピークに達してしまうでしょう。
このほか、パニック障害になりやすい性格は……
4.心配性、ささいなことでもクヨクヨする人
多少の心配ごとは誰にだってだります。問題なのは 「あまりにも心配しすぎること」 。
将来のこと、老後のこと、家族のこと、仕事のこと、といったものから、まわりの人にどう思われているかが心配、といったものまで。
心配ばかりしても仕方がないわ、どうにかなるわよ、と考えることができなくて何事にも心配しすぎる人は、パニック障害になりやすい傾向があります。気をつけてください。
また、ささいなことや小さな失敗をいつまでもクヨクヨと気に病んでしまう性格の人も、なりやすいといわれています。
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5.がんばり屋さん、他人に頼めない人
頑張り屋さんで仕事に家事に育児にと一生懸命にこなす人も、なりやすい傾向があります。
- 夫(妻)に家事や育児を頼めない
- 同僚や部下に仕事をまかせられない
- 頼まれたらイヤと言わずに引き受けてしまう
こんな性格では疲れもストレスもため込んでしまいがち。
家事も育児も仕事も、そしてつらい気持ちや悩みまで自分ひとりで背負いこんでしまった結果、発症することがあるのです。
6.その他、パニック障害になりやすい性格
そのほかにも、次のような性格の人がなりやすいと考えられています。
- 感情の起伏が激しい
- 正義感が強い
- マナーの悪い人を許すことができない
- 人の視線が過剰に気になる
- 高所恐怖症である
- 暗所恐怖症である
このように、なりやすい性格にあてはまるようでしたら、心の持ちようを少し変えるようにしてみるなど、心や体が疲れすぎないように気をつけてください。
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疲れのたまっている人も要注意
これらの性格的なものに当てはまっていない人、そして、自分では当てはまっていないと思っている人でも、肉体的に疲れがたまっている人は注意してください。
パニック障害になりやすい年齢は20代から30代。仕事においては、責任のある仕事をまかされるようになってきますし、付き合いも増えてきます。
家庭においては、結婚・出産など生活環境の変化もありますし、家事や育児に忙しくなる年代。やることに追われる毎日で疲れもたまりやすいでしょう。
パニック障害の原因は明らかにはなっていないものの、過労(疲労物質である乳酸がたまってしまうこと)もおもな原因だと考えられています。
心が健康そのものであっても、肉体的な疲労がたまっていると発症しやすくなります。そこへ強いストレスがかかってくると、その可能性は高まってきます。少しでも体を休めるように気をつけましょう。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、「ストレス」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」
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