HOME > パニック障害の症状 > 冷え、のぼせる

冷え、のぼせ、冷感、熱感はパニック障害の症状?その特徴とは?

冷えたり、のぼせたり、肌が冷たい感じ、熱い感じ、もパニック障害の症状のひとつです。いわゆる「冷感」、「熱感」と呼ばれるものですね。

どんな冷えの症状なの?どんなのぼせの症状なの?パニック障害でなくても似たような症状は出るの?などについてわかりやすくお伝えします。

スポンサーリンク

【目次】

特に下半身に冷えを感じる

  • 手足が冷える
  • 体から血の気が引くような冷えを感じる
  • ゾクッとする寒気を感じる
  • 肌が“冷やっ”と冷たい感じがする
冷え(冷感)

これらの冷え(冷感)の症状もパニック障害からくるものです。なかでも、足(下半身)は冷たくなって頭や上半身がのぼせたように熱くなっている、というケースが多いようです。

「頭寒足熱」という言葉がありますよね?頭を冷やして足を温かくする。これが健康のために良い状態です。

しかし、ここでいう冷えの状態は「頭が熱くて足が冷たい」ということなので、頭寒足熱とは真逆の状態。これでは体だけでなく精神的にも負担が大きくなってしまいます。

一日じゅういつも下半身などが冷える、ということではありません。発作を起こした時や起こしそうな時に急に冷える傾向があります

また、発作がおさまったからといって、冷えがすぐになくなるとも限りません。強い冷えが続いたままで、お風呂などに入ってもなかなか温まらないということもあります。

冷えとは逆に、「のぼせる、熱くなる(熱感)」という症状もおこります。具体的にどんな症状かといいますと……

スポンサーリンク

顔がのぼせる

  • 頭や顔がのぼせるように熱くなる
  • 体がほてったように感じる
  • 体が熱くなる
  • のぼせる
  • 肌が熱くなったように感じる

冷え(冷感)とは反対に、顔など上半身がのぼせる、ほてる、という「熱感」もパニック障害の症状のひとつ。同時に、めまい、ふらつき、立ちくらみを感じることもあります。のぼせも数十分程度でおさまるのが一般的です。

なぜ頭や顔が熱くのぼせるの?

体の中で熱が集まるのは「活動しているところ」です。ジョギングで10km走ったら熱くなるのは足の筋肉。筋肉痛になると太ももやふくらはぎが熱くなっていて、冷感スプレーなどで冷やした経験があるのではないでしょうか?

運動の前にウォ-ミングアップ(ウォーム=あたたかい)をして体を温める。そして運動した後はクールダウン(クール=冷たい)。冷えた体より温まっている体がスムーズに動くのは当然のこと。

これは運動に限った話ではなく、毎日の生活でも同じこと。体のなかで一番活動しているところに熱を集めて、活動がスムーズにおこなわれるようにサポートしているのです。

のぼせる(熱感)

顔や頭がのぼせて下半身が冷えるのは、頭ばかり使っている証拠ではないでしょうか?

頭脳労働している時だけでなく、あれやこれやと心配したり思い悩んだりしている時も頭を使っているので、熱が頭に集まってくるのです。イライラしたり怒っている時もそう。文字通り「頭に血がのぼる」ですね。

散歩やジョギングなどの運動をしていたり、仕事で体を動かしている人は、頭だけに熱が集まることはないでしょう。あまり運動しない人や、事務仕事でイスに座って仕事をする時間が長い人ほど、頭に熱が集まってのぼせやすくなっているのかもしれません。

スポンサーリンク

自律神経失調症や更年期障害とも似ている

下半身の冷えも頭や顔がのぼせるのも、自律神経失調症や更年期障害と症状が似ています。何からくる冷えやのぼせなのかを自分で判断することはできませんが、「冷えやのぼせを感じるタイミングがいつなのか」によって目安としての区別がつくでしょう。

パニック障害の場合に冷え(冷感)やのぼせ(熱感)が起こりやすいのは、「特定の人と一緒にいる時」や「特定の場所(状況)にいる時」。

自律神経失調症や更年期障害の場合に冷え(冷感)やのぼせ(熱感)が起こりやすいのは、「特定の人や状況とは関係なくいつ症状があらわれてもおかしくない」。

もちろん、パニック発作である症状があらわれるタイミングは「場所や時間との因果関係はない」と基本的に考えられているので、特定の人や場所とは関係なく冷え(冷感)やのぼせ(熱感)を感じるケースもあります。

ただ、実際の傾向としてはこのような違いがある、と言えるのではないでしょうか。

薬は体を冷やす

薬は体を冷やします。漢方薬はそうとは言えませんが、西洋医学の薬はほとんどのものが体を冷やすと言っていいでしょう。病院で処方される薬だけでなく、ドラッグストアなどで販売されている市販薬も同じです。

薬

薬は、交感神経の優位な状態にしてしまいます。これは、体が「緊張・ストレス・活動の状態」。

筋肉はかたくなって血行が悪くなり、冷えだけでなく栄養や酸素も全身に行き渡りにくくなるので、新陳代謝も体内酵素のはたらきも低くなります。早い話が「体の回復が進まない」ということ。

パニック障害としての冷え(冷感)だけでなく、自律神経の乱れからくる冷えも重なってしまいます。薬の常用は慢性的な冷え体質、慢性的な疲労体質を作り上げてしまうのです。

医師の指示による服用はいたしかたありませんが、無理のない範囲で薬を減らしたり弱い薬に変えるなど、医師と相談をしながら進めてみてはいかがでしょうか。

その他、パニック発作のさまざまな症状一覧 >>

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、「自律神経失調症」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症

スポンサーリンク

あわせて読みたい

パニック障害への対策の方法

トップへ