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パニック障害からくる息苦しい(息が吸えない)症状と対処法とは?

息苦しい、息切れがする、うまく息が吸えないといったような、呼吸がうまくできない感覚におちいるのもパニック障害のおもな症状のひとつです。

そんな息苦しい、息が吸えないといったものは具体的にどんな症状なの?、どんな時に起こるの?、どう対処したらいいの?などについてわかりやすくお伝えします。

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【目次】

パニック障害からくる息苦しい症状とは?

息苦しい

パニック障害による息苦しい症状は、具体的にどのようなものでしょうか?

  • 急に息苦しい状態になって、はぁはぁと息をする
  • うまく息が吸えない感覚になる
  • 動悸で胸がバクバクして、ますます息ができないように感じる
  • しゃっくりのような過呼吸の状態になる
  • 息がつまったように感じて呼吸だけがどんどん荒くなる
  • 手足が冷たくなったり、しびれたり震えたりする
  • 立ちくらみやめまいを起こす
  • いてもたってもいられず、この場所から逃げたくなる

息苦しいというのも、「ちょっと息がしづらいように感じる」という場合もあれば、「どんどん苦しくなってきて一体どうなってしまうの?」と感じる場合もあります。

また、上で紹介した症状がすべての人にあてはまるのでもありません。どのようにあらわれるか、症状が重いか軽いか、などは個人差があります。

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起こりやすい場所や状況とは?

息苦しい症状が起こりやすい場所

次に、息苦しい症状はどんな場所(状況)で起こりやすいのでしょうか?

息苦しい症状をはじめ、動悸、めまい、立ちくらみ、吐き気といった「パニック発作」は、場所や状況との因果関係はないと考えられています。なので、症状が出そうな時に出ることもあれば、まったく予測していない時に出ることもあります。

ただ、「その場から逃れられない時」「ストレスや緊張を感じる時」 に息苦しいと感じる傾向があります。具体例を紹介すると・・・

  • 電車、バス、飛行機の中
  • エレベーターの中
  • 美容院、エステ、歯医者
  • 車の中(特に渋滞にはまって止まってしまった時)
  • 列に並んでいる時
  • 特定の人(苦手な人)と一緒の時
  • 会社や学校などストレスを感じる場所

電車に乗っているのは平気でも、人身事故などで電車が止まってしまって運転再開を待っている状況になると息苦しいと感じるケースもあります。

美容院でカットされている時は平気でも、シャンプーしている時に息苦しくなる人もいます。

すぐに移動できる状況なら大丈夫でも、どこかに閉じ込められたような状況であったり、移動したくてもできないような状況になると、息苦しい感じることが多いようです。

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自宅でも息苦しいと感じることがある

本来なら、自分の家や自分の部屋は一番リラックスできる場所。にもかかわらず息苦しい症状があらわれることもあるのです。これは症状が重い人に起こる傾向があります。

その原因は、発作への不安、治療の進み具合の不安、現在の療法(薬や精神療法など)の効果への疑問、いつになったら治るんだろうといった将来への不安、そして、また息苦しい状態になったら窒息してしまわないかしら、などといった不安な思いや悩みがストレスとなって息苦しい状態になってしまうのです。

体の状態によっても症状が出やすい場合も

息苦しいと感じている時はほとんどの場合が、筋肉がとても固くなっています。これは「ストレス・緊張 ⇒ 交感神経が優位になる ⇒ 筋肉が固くなる」という体のメカニズムです。

なかでも気をつけたいのは、首から背中にかけての筋肉の緊張

背骨の両側には自律神経が走っていますので、首から背中の筋肉がかたくなっている時には、息苦しい症状が出やすくなる傾向があります。逆に言えば、体がほぐれていて芯からリラックスしている時には、息苦しいと感じることはとても少なくなります。

では最後に、息苦しい時の対処法についてお伝えします。

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息苦しい症状の対処法とは?

息苦しいと感じたり、うまく息が吸えないと感じると、必死になって息を吸おうとします。でもここで「吐くこと」に意識を向けましょう

呼吸の「呼」の字は吐くこと、「吸」の字は吸うことを意味しています。つまり、呼吸とは、まず吐いてから吸うこと。

息苦しい時は呼吸が浅くなっていますので、吐いたつもりでも肺にはまだまだ空気が残っています。その状態で必死に吸っても限度があります。逆に、息を吐いて肺を空っぽにすればあとは勝手に酸素が入ってきます。

少しでも落ち着いて、息をしっかり吐くことを心がけてください。

息を吸うと体は緊張しますが、息を吐くと体はリラックスして筋肉の緊張がゆるみます。ゆっくり吐けば吐くほど体の緊張がほどけていくので、息苦しいのもやわらいでくるでしょう。

「落ち着いて」といっても難しいでしょうが、すこしでも息を吐くことに気をつけて呼吸してみてくださいね。

過喚起症候群と似ていても対処法は違います

息苦しい、うまく息が吸えない、動悸、めまい、といった点だけを見ると、過換気症候群のものと似ています。しかし、この2つは原因が違います。

パニック障害は原因は明確ではないものの「神経伝達物質」が原因。過換気症候群は「心(精神的なもの)」が原因であります。このため、息苦しいという状態だけをみると同じに見えますが、対処法は異なります

もしまだ診断を受けていないようでしたら、あなたの息苦しい発作はパニック障害なのか、過換気症候群なのか、その他の病気からくるものなのか、心療内科などで診断を受けてみてはいかがでしょうか。

その他、パニック発作のさまざまな症状一覧 >>

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」、NHK健康チャンネル「突然、動悸や息苦しさが発作的に始まるパニック症。自分でできる対処法とは

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