非現実感・離人感とはどんな症状?起こるタイミングとは?
パニック障害になると、さまざまな体の症状のほかに、非現実感(ふわふわして自分の感覚がない感じ)や、離人感(自分が自分でない感覚)といった感覚におちいることがあります。そんな非現実感と離人感についてくわしく説明していきます。
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【目次】
非現実感とは?
非現実感とは、次のような状態をいいます。
- 自分が自分でない感じ
- 自分の感情が鈍くなっている
- まわりの人や物に対する意識や注意が薄い
- 自分に話かけられているのはわかるが、遠くから聞こえる感じ
- 現実ではなく夢の中にいるような感覚
- 現実に起こっていることという感じがしない
- 雲の上を歩いているようなフワフワした感覚
実際に自分の部屋にいるのに自分の部屋ではない感覚は、非現実感ですね。自宅や学校や会社やスーパーなどにいる時にも、「あれ?私は今どこにいるの?」、「私はどうしてここにいるの?」といった感覚におちいるのも、非現実感のひとつです。
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離人感とは?
離人感とは、次のような状態をいいます。
- 自分が自分でないような感じ
- もう一人の自分が外から自分を見ているような気になる
- 生きている実感がない
- 自分だけがまわりから切り離された存在である感じ
- 美しい風景や感動的なことに触れても、心から感じることができない
- 生きてここにいる事が実感できない
パニック障害にかぎらず、多くの人が離人感を感じた経験があると思います。ボーッとしているとき、ショックなことがあって頭が真っ白になっている時などは、離人感を感じている瞬間といっていいでしょう。
離人感が起こりやすいのはどんな時?
離人感が起こりやすいのは……
- 疲れがたまっている時
- 熱があったり、風邪で鼻水や鼻づまりがひどいとき
- 家族や大切な人を突然亡くしたとき
パニック障害の場合は、非現実感や離人感が同時にあらわれる傾向があります。どちらも一時的なもの。十分から数十分でおさまることが多いようです。
非現実感や離人感がずっと続くことはないので、落ち着いて少し休むようにしてください。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「パニック障害」、国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「不安症」、NHK健康チャンネル「突然、動悸や息苦しさが発作的に始まるパニック症。自分でできる対処法とは」
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