不安障害 併発

コラム

併発しやすい不安障害

HOME > コラム > 併発しやすい不安障害

目次へ >>

併発しやすい不安障害

パニック障害を発症すると、ほかの不安障害なども発症しやすくなる傾向があります。また、不安障害以外にもいろいろな症状を引き起こすこともあります。

精神疾患

「パニック障害だと診断するための材料としては考えられない」とされている症状を持っている方はとても多くいます。つまりは「パニック障害とは関係ない症状も持っている人」ということですね。

そこで、なにを併発しやすい傾向にあるのかについて、お伝えします。

※この記事は医師による監修ではありません。当情報をもとにしたご判断や行動はご自身の責任においてお願いいたします。

スポンサーリンク

併発しやすい不安障害

そもそも 「なぜほかの不安障害を併発してしまうの?」 と疑問がわきますよね。

併発する原因については明確になっていません。パニック障害を持っていることで不安感が強くなってしまって、その強い不安感が原因となってほかの不安障害があらわれてくる可能性が高い、と考えられています。

では、併発しやすい不安障害について簡単に紹介します。

  • 全般性不安障害
  • 強迫性障害
  • 恐怖症(特定)
  • 社会不安障害
  • PTSD

1.全般性不安障害

いつも強い不安感がつきまとっている状態。その不安から心や体の調子が悪くなって、不眠などの症状から生活にも支障をきたすようになります。

不安に感じる対象は、仕事、人間関係、家族、健康、経済的なこと、将来の不安などありとあらゆるもの。強い不安を感じて思い悩みます。

あまりに不安が強すぎて、何に不安を感じているのかすらわからなくなり、漠然としながらもますます不安感が高まってしまう、という悪循環におちいってしまいます。

現在のことだけでなく、将来のことの方が不安に感じることも多く、

  • 会社をクビになったらどうしよう
  • 就職できなかったらどうしよう
  • ちょっと体調が悪い。重い病気なのかしら

といつも思い悩むことも多くなります。

毎月の生理による影響や、まだまだ男性社会のなかではたらくストレスなどもあって、男性よりも女性のほうがかかりやすい傾向があります。

2.強迫性障害

「これをしなければならない」などという強迫的意識が起こって、その行為をやめることができない状態。たとえば・・・

  • 手洗い : 手が細菌で汚れたと思い、何度も何度も除菌石鹸やアルコール除菌などでゴシゴシと手を洗わなければ気がすまない。
  • 家の戸締り : 出かけてもすぐに「あれ、カギをかけたかしら?」と不安になって家に戻って確認。カギがかかっているのを確認してまた出かけるも、またすぐに不安になってもう一度家に戻って・・・とくりかえす。
  • 鍋の火 : 出かけた後に 「鍋の火を消したかしら?」 と心配になって家に戻る。消えているのを確認してまた出かけるも、またすぐに心配になって家に戻って・・・とくりかえす。

本人も頭ではわかっていても、不安で不安でいてもたってもいられなくなる状態です

3.恐怖症

恐怖症にはさまざまな種類があります。高いところが苦手な「高所恐怖症」、エレベーターやトイレなどの狭いところが苦手な「閉所恐怖症」などはご存じと思います。

ほかにも、昆虫や動物など特定のものを見たり触ったりするのが苦手な人(アリが苦手な人はアリ恐怖症)。かみなりやイナズマが極端に怖いと感じる「雷恐怖症」。注射やカッターナイフや鉛筆などのとがったものが苦手な「先端恐怖症」。飛行機に乗ることが異常なほどに怖いと感じる「飛行機恐怖症」。

さらに、特定の植物が怖い「植物恐怖症」、暗いところが怖い「暗所恐怖症」、ガラス自体やガラスの破片が怖い「ガラス恐怖症」、洋服のボタンが苦手な「ボタン恐怖症」といったものなど、いろいろな恐怖症があります。

スポンサーリンク

4.社会不安障害

社会不安障害 は「人前で恥をかきたくない」という思いが強くなり過ぎて、スピーチできない、会議で発言できない、上司と話せない、人と会話ができない、といった状態です。

大勢の人の前でのスピーチや会社の役員との会食などは、誰でも緊張しますよね?足が震えたり、うまく話せなかったり、箸を持つ手が震えたり。どなたにも経験があると思います。

しかし社会不安障害になると、緊張する恐怖によって日常生活に支障があるほど強い苦痛を感じるようになります。具体的には次のような症状があります。

  • 手足が震える
  • 息苦しくなる
  • 脈が早くなる
  • 顔が赤くなる
  • 声が出なくなる、震える
  • 大量の汗をかく
  • 吐き気がする
  • 口がかわく
  • 羞恥心が強い
  • 不安感が強い

ある時、人前でスピーチをしたとしましょう。

緊張してうまくスピーチができなくて、声が震えたり、どもったり、話す内容を忘れてしまったり。あまりのたどたどしさに、聞いている人から失笑されているように感じたとします。その経験から、

「私にはスピーチなんて無理。笑われるだけよ。」

と否定的にとらえてしまうのが、社会不安障害のきっかけです。

次にスピーチをする時にはこの時の記憶からもっと緊張が強くなって、さらにうまく話せない。「やっぱり無理よ。」と感じる。

これをくりかえすことで、人前に出ることが強い恐怖となって、スピーチだけでなく、人前に出られなくなったり、人と会話することすら避けるようになっていくのです。

まじめで責任感が強くて「しっかりやろう」という日本人の性格もあるでしょう。核家族化、一人暮らし、パソコンに向かっての仕事、電話で話したり会って話すよりもメールでのコミュニケーションが増えたり。こうしていろんな人との人間関係にとまどうことも、大きな原因といえるでしょう。

5.PTSD

過去の体験を通して心に深い傷をおってしまっている状態。心の傷ができる原因となってしまった場面がフラッシュバックして苦しんでしまいます。

また、同じ状況を避けようとします。(飛行機事故が原因なのであれば、飛行機には絶対乗らなくなる、など)

以上、パニック障害と併発しやすい代表的な症状について紹介しました。

「もしかしたら、併発してるかもしれない」と不安に思われるようでしたら、念のために病院で診察してもらってはいかがでしょうか。

ほかの病気が併発している場合とそうでない場合とでは、治療スケジュールが違ってくることがあります。

パニック障害の治療において大切なことは、主治医になんでも話すこと。自分で判断したり一人で思い悩むのではなく、まずは主治医に相談してみましょう。

スポンサーリンク

▼関連記事